鹿児島城西高校野球部の佐々木誠監督。
南海、ダイエー、西武、阪神で活躍した元プロ野球選手です。
若い人には横浜DeNA・佐野恵太選手の叔父さんと言った方がわかりやすいかもしれませんね。
現役時代には「メジャーに一番近い男」と呼ばれ、通算170本塁打に加え、首位打者、盗塁王を獲得しています。
最近では智辯和歌山の中谷仁監督など元プロ野球選手の監督も増えてきましたが、現役時代の実績ではナンバー1ではないでしょうか。
どうしてこんなレジェンドクラスの人物が高校野球の監督になったのでしょうか?
今回はそのあたりについても調べてみました。
佐々木誠監督のプロフィール
名前:佐々木 誠(ささき まこと)
生年月日:1965年10月3日
出身:岡山県倉敷市
選手歴:水島工業高校→南海ホークス→福岡ダイエーホークス→西武ライオンズ→阪神タイガース→ソノマカウンティ・クラッシャーズ
監督・コーチ歴:福岡ダイエーホークス→オリックス・ブルーウェーブ→オリックス・バファローズ→セガサミーNTT西日本→福岡ソフトバンクホークス→鹿児島城西高等学校
佐々木誠監督の
佐々木誠監督の現役時代
佐々木誠監督は水島工業高校時代にはピッチャーとして活躍するも甲子園出場はなし。
バッティングを買われ、南海ホークスから1983年ドラフトで6位指名を受けて外野手として入団しました。
高卒2年目から一軍の試合に出場。
4年目からレギュラー。
9年目の1992年には首位打者と盗塁王を獲得しました。
トレード
1993年オフに秋山幸二選手、渡辺智男選手、内山智之選手との大型トレードで村田勝喜選手、橋本武広選手とともに西武ライオンズへ移籍。
これは世紀の大トレードとしてかなり話題になりました。
西武でも盗塁王を獲得するなど主力として活躍。
その後、1998年のオフに今度は金銭トレードで野村克也さんが監督をしていた阪神タイガースへ移籍しました。
阪神ではケガなどの影響であまり活躍できずに2000年に退団。
阪神退団後は1年だけアメリカの独立リーグでもプレーしています。
佐々木誠監督の指導者時代
現役引退後はダイエー、オリックスなどでを歴任。
2006年からは同年創部された社会人野球・セガサミーのコーチに就任。
2008年にセガサミーの監督に就任。
さらに2011年からNTT西日本の打撃コーチ。
翌2012年から2014年までは監督を務めています。
その後はソフトバンクの三軍打撃コーチを経て、2017年にはソフトバンクの三軍監督を務めていました。
どうして高校野球の監督に?
現役引退後も順調に指導者としてキャリアを重ねていた佐々木誠監督。
そんな佐々木誠監督がなぜ、それまで縁のなかった高校野球の世界に活躍の場を移したのでしょうか?
佐々木誠監督は2017年にはソフトバンクの三軍監督を務めていましたが、三軍は勝ち負けよりも育成が重視。
佐々木誠監督は社会人監督時代に味わった“勝ち負けにこだわる緊張感”が忘れられなかったと言います。
「社会人はトーナメント。あの緊張感を味わうと抜け出せない。ドキドキ感というか、常に日本シリーズ3勝3敗で勝てば日本一という感覚。その感覚が忘れられない」
さすが、現役時代には何度も優勝争いやタイトル争いをしてきた根っからの勝負師ですね。
そんな時に佐々木誠監督に声をかけてきたのが、鹿児城西高校でした。
鹿児城西高校は日本代表の大迫勇也選手などを輩出するなどサッカーが強い私立の高校です。
甲子園に出場したことはありません。
佐々木誠監督は2018年の1月に監督に就任。
翌2019年の秋には九州大会でベスト4に入り、2020年春の甲子園出場を確実なものとしています。
佐々木誠監督の指導方針
佐々木誠監督は初めて高校生を指導するにあたり
「二重人格になるぐらい厳しく接した」
と言います。
選手たちの反骨心をあおるため、あえて1年生をレギュラーに使ったり、レギュラーの入れ替えを頻繁にしたりして、競争意識を高めていきました。
これは自身がドラフト6位という下位入団から、反骨心を武器に一流選手まで上り詰めた経験が基になっています。
しかし、佐々木誠監督が一番大事にしているのは
「試合に出られなかった選手も含めて、野球を好きなままで終わって欲しい」
との想いです。
きっとこれまでプロや社会人の厳しい環境のなかで、野球を嫌いになって辞めていった人をいっぱい見てきたんでしょうね。
佐々木誠監督の主な教え子
齊藤 勝(さいとう まさる)
投手。元・北海道日本ハム
2010年 ドラフト6位。セガサミー監督時代の選手。
宮崎 祐樹(みやざき ゆうき)
外野手。元・オリックス・バッファローズ
2010年ドラフト3位。セガサミー監督時代の選手。
小峯 新陸(こみね しんり)
投手。楽天2019育成ドラフト2位。
佐々木誠監督のまとめ
高校時代を含めて初の甲子園出場が確実な佐々木誠監督。
今年の鹿児島城西はプロ注目の八方悠介投手らがいて甲子園でも上位進出が期待されます。
果たして、佐々木誠監督がどんな野球を見せてくれるのか!?
センバツが待ち遠しいですね!